2010/06/10(木)【2010年5月講座】中田宏氏『よい国つくろう!日本』を受講して
スリーケ(株)常務取締役 佐藤智弘/(株)サイタマ・ユウセイ 取締役 三好 諭
【日時】平成22年5月20日(木)18:00~
【場所】上尾商工会議所 大会議室
【講師】日本創新党 代表幹事 中田 宏 氏
【テーマ】よい国つくろう!日本
今回の講師は、「日本創新党」代表幹事で日本中より注目されている「時の人」 前横浜市長の中田宏先生にご講演を頂きました。昨今の不況や政治不信の中、とてもタイムリーなテーマで、分かりやすく、熱心なお話しを聞き、塾生の考え方を広げ、深めることが出来ました。
野球・空手漬けで、ご自身を「バカな生徒だった」と笑いながら、生い立ちや学生時代の話からはじまり、「世の中はエリートで構成され、動かしているが、エリートでは辛さ、悲しみ、苦しさが分からない。そんな世の中はおかしい。それなら俺が物を言わないと社会が変わらない。」そして、「不条理、不平、不満のない、明るく、楽しい社会にしたい」との最初に抱いた自らの想いを語られました。そしてその「前向きな思考」「社会の不条理に対する問題意識」「目的」「使命感」に突き動かされ、大学で学び、政治を志していくプロセスは非常に興味深く、塾生にとっては「目から鱗が落ちる」様な内容でした。
また、横浜市長時代に断行してきた様々な改革とそれに対する妨害などのエピソードを踏まえながら「問題に対して逃げない強い信念」と「やり遂げる覚悟」、そして迷った時は「自然の摂理」で判断し、いつ着手するかは「タイミング」があり、そのために「常に問題意識を持って、考えを暖めておくこと」「自然に流れが廻って来る。その「タイミング」を逃さないこと」を教えて頂きました。
そうした哲学こそが、社会をはじめ組織・企業などを力強く牽引していくリーダーシップであり、我々塾生が目指す真のリーダー像なのではないかと感じました。
そういった意味でも先生の言葉ひとつひとつが私達の心を鷲掴みにし、講演後の今でもなお、私達の心の中で大きく響いているのが分かります。
後半では日本の危機的な国家予算や景気動向・少子化・普天間基地・現政権の問題などメディアの中で語られている情報を深く掘り下げて解説して頂きました。
その中で、国の「目指す理念」「政策」の必要性。「現状」を知ること。依存・支援から「自立」すること。「社会と自分」は切り離せないこと。日本を変えるためには「政治」でしかないこと。そして最後にマザーテレサの「愛の反対は無関心」「無関心は最大の悪」との言葉で締め括られたことは、とても印象的でした。
よい国にする為に、また今の日本を回復させる為には景気や政府などの変化を待つのではなく、我々ひとりひとりが「確かな理念」を持ち、「自立」し、政治に「感心」を持って行動していくことが重要であるということを教えられたように思います。「今こそ君たちがリーダーシップをとり、次の世代でも日本が誇り高い国であるように行動をしなければならない!がんばれ!」と力強く背中を押して頂いたような心に響く素晴らしい講演でした。有り難う御座いました。
講演のあと、「自立」をテーマに、はじめてのグループディスカッションを行いました。
「自立」という非常に抽象的な言葉に対し、真剣にディスカッションを行うことは、私達にとって、それはとても大きな収穫とともに、非常に新鮮な体験となりました。
ひとつの言葉が発言者の捉え方により、様々な「答え」に変化をしていく。辞書などを使えば、容易にその意味を知ることはできますが、最も重要なのはその言葉の意味を知ることではなく、自分自身が社会人としてそれをどう捉え、どう責任をもって行動するのか。正解を教えてもらうのではなく、自らが考え自分自身の結論を導き出すこと。今の若者達に欠けている事なのかもしれません。
皆さんとのディスカッションにより得た、自分の気付かなかった「新しい側面」をヒントに自分自身の「自立」に磨きをかけて今後の仕事に活かしていこうと思います。