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1班
まず、本講義の流れを概説する。
講師の本橋先生も冒頭で強調されていた通り、一般的な経営や財務のテクニックを聞く勉強会やセミナーでは、有益な知識や方法論を知る事は出来るが、教わった知識や方法論を理解し実践して、日々の実務に結びつけるという事はなかなか難しい。
しかし、本講義では、受講者が実際に経営シミュレーションゲームをプレイすることを通じて実践の中で、知識や方法論を体得する事を目指す講 義となっている。
具体的には、毎四半期開始時に、経営判断の指示が記載されたカードを引いて、その内容を読み、20秒以内に電卓を使わずに実行か否かの経営判断を行い、その後その決断が妥当であったかを損益やキャッシュフローを計算することで確認する。
この事を繰り返し行うことで、通算1期分をプレイし、その結果を元に損益計算書と貸借対照表を作成するものである。
次に本講座に対する考察を述べる。
このゲームの中では、自分の会社が行う経済活動や経営判断に判断を与える環境変化が単純化されている為、下した判断がダイレクトに業績に影響を与える仕組みになっているので、自分の下した決断の善し悪しが明確に分かる点がとても良かった。
私が日々行っている実務の中では、結果に影響する要素が複雑な為、一つ一つの小さな判断までその結果を振り返る事は難しいのが実情である。
しかし、この講義を通じ、単純化されてはいるものの、経営判断の振り返りの訓練を繰り返し行う事で、将来の本業の会社経営の諸判断、そしてその振り返りに活かしていけると感じる素晴らしい講座であった。
2班
20秒以内にカードを引き書かれていることを行うか、行わないかを各自が判断し、各経営指標にどのようなインパクトを与えるのか、瞬時に判断する力が必要。
収益構造/経営状況を細かく理解する知識が必要である。
戦略方法も、低価格戦略と高価格戦略の2パータンの戦略がある。
具体的には販売価格を10%ダウンさせても売上数量を120%にすれば、以前も粗利益と同額になり、最初の戦略で判断も変わってくる。
『うどん屋さんゲーム』はこの『聚正義塾』の8月講座で3期分行うという事で、次回は戦 略、判断力をより一層必要になってくると感じた。
3班
【学び】
(1)PLとCFの違いを体験
・“勘定合って銭足らず”
(2)正しい利益計画
・費用対効果の視点
(3)経営における戦略
・収益構造ごとにフィットさせた戦略策定
今回の研修を通じて、特に実感したのはPLとCFの違いです。
PL上では利益が出ていたとしても、キャッシュがショートすることが往々にしてあるということが体験でき、PL管理だけでなく、CFの視点も持たなければ経営が成り立たない=経営者のあるべき視点はBS/PL/CF全てにおいて必要であることを実感できたことは大きかったです。
また、ゲームにて20秒という限られた時間の中で戦略を策定する縛りがありましたが、これも経営判断をする際に経営者がどのような視点を持って判断をするのか体感でき、非常に為になりました。
時間が足りず、ゲームを通してやりきることができなかった点と、説明が少し早足で終わってしまった点は勿体なかったと感じましたが、総じて勉強になりました。
一日にして成らずとは思いますが、実践でも意識し、習慣化できるように活かして参りたいと思います。
4班
儲からない設定のうどん屋を、一経営者として、都度の決断により儲かるうどん屋へ転換を目指す経営シュミレーションゲームをおこなった。
【もたらす効果】
(1)損益とキャッシュフローの違いを理解できる。
(2)正しい利益計画の立て方を身につけられる。
(3)収益構造の違いによる最適な経営戦略を理解し、明日からの仕事に活かすことが出来る。
【所感】
ゲームスタートの段階で、各自の判断により、それぞれ異なる経営状況/収益体質の状態で開始。実際に自分自身の判断が、各経営指標にどのようなインパクトを与えるのか、瞬時に判断する力が必要であると感じたとともに、収益構造/経営状況を細かく理解する知識が必要であると考える。
具体的には、「値引き」を選択した際に、集客率は上がるが、売り上げが下がってしまうため、損益分岐点を瞬時に算出し、その数値が達成できる収益構造にあるのか、判断が必要である。
経営者目線を持ちながら、判断が与える影響を数値で可視化することが出来、非常に興味深く、楽しく学ぶことが出来る機会となった。
1班
私は本講座を受講したのは二度目でした。
当たり前のことが当たり前ではなくなった瞬間に生まれる恐怖や不安。
そこで頼りにしたのは共に受講したメンバーの方々でした。
暗闇で光もなければ電話もパソコンもない。
一歩前に何があるのかも分からない状況で、隣の人同士で互いを確認し合い、同じ班のメンバーで声を掛け合いました。
近年では、電話やメールなど便利になると同時に人間関係が希薄になっていますが、コミュニケーションの原点は会話であるということを思い出させてもらいました。
本講座を受講し、事業に置き換えた場合ですが、先行きに不安を感じる時も、人とのコミュニケーションを積極的に取ることの大切さや、自分がここにいると表現することの大切さを学ぶことが出来ました。
今後に活かしていきたいと思います。ありがとうございました。
2班
研修を通して、「暗闇の怖さ」・「言葉で伝えることの重要性」・「自分の偏った考え方」に気付くことができました。
まず初めに感じた事は、アテンドである視覚障碍者の方から伝わってくる「力強さ」、あるいは圧倒的に磨かれた「五感」の存在を強く感じました。初めて体験する純度100%の暗闇はとても怖く、不便な世界でした。
その中でほぼ初対面の方々とチームを組み、人の温もりを感じて安心し、率先して声を出しコミュニケーションをとっているチームの姿に驚きました。
普段の研修であれば、年齢や見た目・表情等を気にしそうですが、暗闇の中では年齢もバックグラウンドも肩書も、全て関係なくなりました。
お互いの声や笑い声が聞こえる事で、はじめに抱いていた不安や怖さは消えており、安心感が生まれ、途中からは気さくに感想を話し合っていました。
また、視覚障害者の方に対して無意識のうちにもっていた“弱い人”“かわいそうな人”といった感情が消えさり、フラットな関係に立っている状況を実感したことをはっきり覚えています。暗闇の中では、力強く頼りになるリーダーでした。
言葉で伝えることで、チーム力が生まれ、自分の視覚に頼らず、ゲームや課題にチャレンジする事ができました。
今回の研修を通して、コミュニケーションには様々な方法がある事に気付きましたし、「声に出して伝える事」の重要性を知りました。「目」で見て知った気になるのではなく、相手とコミュニケーションを取る事を心掛けようと思いましたし、自分の気持ちや要望はできるだけ丁寧に伝えていこうと思いました。
3班
講座の内容自体は、上記の内容からしても、大変意味のあるものです。
但し、フィードバックの際に、今回の体験をどう感じたかだけで終わらせてしまったので、これだけだと第1回目の講義としての参加者の親睦を深められたが、この体験をもってどのようにビジネスに活かしていくのかが、見えにくいです。
せっかく体験をしたので、より掘り下げて、それぞれの受講者が自分のビジネスにおいて役に立てやすく、もしくはイメージを持つ安井ように本講座の狙いを体系立てて、図示したり、補足説明があると、その効果が高いと思います。
【具体的な気づきの例としては以下のような内容が挙げられます。】
- 暗闇で、触れる前に壁の存在を感じられるくらい五感が敏感になることを体験。
- チームのメンバーの顔や、年齢、身なり等、視覚的に覚える前に暗闇体験が始まり、自己紹介、共同作業という流れだったので、視覚を奪われた不安や興奮状態を共有しているため、メンバーの間の心の距離が極めて短時間で近くなった。逆に暗闇体験後、フィードバック時に改めてメンバーの顔を確認することによって、再び距離感が離れて、初めましてのような感覚を各個人大小はあると思うが、認識させられた。ある意味で心が視覚によって制限や制御させられていることが理解できた(先入観等)。⇒より深く掘り下げると、なんでそうなるのか?
等々、様々な体験と気付きを得ることができました。ありがとうございます。
- 視覚障害者の方に対する偏見や固定概念を無意識に持っていたこと、また暗闇になってそれが自然に無くなっていたこと、そして明るくなっても偏見等が無いことが継続されていることを認識することができた。⇒より深く掘り下げると、なんでそうなるのか?
4班
- 講師(視覚障害者)の方のリードで、暗闇での移動の仕方やコミュニケーションの仕方などを教わった。
- 暗闇では声に出さないと存在する伝えられない(頷くだけではダメ) 慣れるに従い、参加者の声が大きくはっきりとなったのが印象的だった。声から全てを発信・逆に読み取る必要がある為、何事もはっきりと主張し、今まで以上に相手に耳を傾けるようになったものと思われる。
- 完全暗闇の世界に入ったことで、視覚障碍者の方も含めて初対面の方々との壁が一気に取り払われ、急に話し易くなった。
- 暗闇の中では、声・気配・音・触覚を駆使することで行動する。その結果、キャッチボールや机・椅子の移動を行うことが出来たのは驚きだった。
- 「10年後の上尾市」をテーマに年度で表現、更には完成した作品を全体に対して発表するという課題の中で、限られた感覚を頼りに班で一丸となって取り組めた。
- 普通の飲み物すら非常に美味しく感じられ、体験したこと全てが新鮮だった。
- 逆に明るい場所に戻ると、相手の表情を観察する必要があるため、逆に煩わしさすら感じられた。
- 今回の講座では、相手とのコミュニケーションに何が大切なのか、根本的な部分に改めて気づかされる貴重な体験となった。