2019/05/30(木)第9期【聚正義塾 】第2回講座『財務戦略決断ゲーム』を実施しました

第9期『聚正義塾』第2回講座(2019年5月22日(水)開催)は、(株)Mapイノベーション 代表取締役 本橋 聡氏を講師に迎え、「財務戦略決断ゲーム」を実施しました。

経営シミュレーションゲームとして"うどん屋さん(法人)" を経営し、自己資本経営に導いていくゲームを体験。ゲームを通じ、経営の意思決定が財務に与える影響を学び、戦略財務マネジメントを向上させる事を目的とした人材育成研修を行いました。

◇『財務戦略決断ゲーム』(うどん屋さんゲーム)ルール説明

☆『財務戦略決断ゲーム』詳細⇒https://map-innovation.jp/game/

>>受講生の各班ごとのレポートを文末に掲載しています。

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◇受講生の報告
1班
まず、本講義の流れを概説する。
講師の本橋先生も冒頭で強調されていた通り、一般的な経営や財務のテクニックを聞く勉強会やセミナーでは、有益な知識や方法論を知る事は出来るが、教わった知識や方法論を理解し実践して、日々の実務に結びつけるという事はなかなか難しい。
しかし、本講義では、受講者が実際に経営シミュレーションゲームをプレイすることを通じて実践の中で、知識や方法論を体得する事を目指す講 義となっている。
具体的には、毎四半期開始時に、経営判断の指示が記載されたカードを引いて、その内容を読み、20秒以内に電卓を使わずに実行か否かの経営判断を行い、その後その決断が妥当であったかを損益やキャッシュフローを計算することで確認する。
この事を繰り返し行うことで、通算1期分をプレイし、その結果を元に損益計算書と貸借対照表を作成するものである。

次に本講座に対する考察を述べる。
このゲームの中では、自分の会社が行う経済活動や経営判断に判断を与える環境変化が単純化されている為、下した判断がダイレクトに業績に影響を与える仕組みになっているので、自分の下した決断の善し悪しが明確に分かる点がとても良かった。
私が日々行っている実務の中では、結果に影響する要素が複雑な為、一つ一つの小さな判断までその結果を振り返る事は難しいのが実情である。
しかし、この講義を通じ、単純化されてはいるものの、経営判断の振り返りの訓練を繰り返し行う事で、将来の本業の会社経営の諸判断、そしてその振り返りに活かしていけると感じる素晴らしい講座であった。
2班
20秒以内にカードを引き書かれていることを行うか、行わないかを各自が判断し、各経営指標にどのようなインパクトを与えるのか、瞬時に判断する力が必要。
収益構造/経営状況を細かく理解する知識が必要である。

戦略方法も、低価格戦略と高価格戦略の2パータンの戦略がある。
具体的には販売価格を10%ダウンさせても売上数量を120%にすれば、以前も粗利益と同額になり、最初の戦略で判断も変わってくる。

『うどん屋さんゲーム』はこの『聚正義塾』の8月講座で3期分行うという事で、次回は戦 略、判断力をより一層必要になってくると感じた。
3班
【学び】
(1)PLとCFの違いを体験
 ・“勘定合って銭足らず”
(2)正しい利益計画
 ・費用対効果の視点
(3)経営における戦略
 ・収益構造ごとにフィットさせた戦略策定

今回の研修を通じて、特に実感したのはPLとCFの違いです。
PL上では利益が出ていたとしても、キャッシュがショートすることが往々にしてあるということが体験でき、PL管理だけでなく、CFの視点も持たなければ経営が成り立たない=経営者のあるべき視点はBS/PL/CF全てにおいて必要であることを実感できたことは大きかったです。
また、ゲームにて20秒という限られた時間の中で戦略を策定する縛りがありましたが、これも経営判断をする際に経営者がどのような視点を持って判断をするのか体感でき、非常に為になりました。

時間が足りず、ゲームを通してやりきることができなかった点と、説明が少し早足で終わってしまった点は勿体なかったと感じましたが、総じて勉強になりました。
一日にして成らずとは思いますが、実践でも意識し、習慣化できるように活かして参りたいと思います。
4班
儲からない設定のうどん屋を、一経営者として、都度の決断により儲かるうどん屋へ転換を目指す経営シュミレーションゲームをおこなった。

【もたらす効果】
(1)損益とキャッシュフローの違いを理解できる。
(2)正しい利益計画の立て方を身につけられる。
(3)収益構造の違いによる最適な経営戦略を理解し、明日からの仕事に活かすことが出来る。

【所感】
ゲームスタートの段階で、各自の判断により、それぞれ異なる経営状況/収益体質の状態で開始。実際に自分自身の判断が、各経営指標にどのようなインパクトを与えるのか、瞬時に判断する力が必要であると感じたとともに、収益構造/経営状況を細かく理解する知識が必要であると考える。
具体的には、「値引き」を選択した際に、集客率は上がるが、売り上げが下がってしまうため、損益分岐点を瞬時に算出し、その数値が達成できる収益構造にあるのか、判断が必要である。
経営者目線を持ちながら、判断が与える影響を数値で可視化することが出来、非常に興味深く、楽しく学ぶことが出来る機会となった。
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