2009/05/15(金)【平成21年4月講座】『志高く生きる』 (有)志ネットワーク社 代表取締役 上甲 晃氏講演を受講して
【日 時】平成21年4月16日(木) 18:00~
【場 所】上尾商工会議所 大会議室
【講 師】(有)志ネットワーク社 代表取締役 上甲 晃氏
【テーマ】「志高く生きる」
毎回『聚正義塾』第1回目の講演は上甲氏のお話から始まります。
多くの卒業生及び現役の受講生の方々にとって、この第1回目の講話は非常に印象的でありかつこれからの人生に対しての高揚を感じられたことと
思います。松下政経塾元副塾長という立場であったこともさることながら、上甲氏のお話はいつ聞いても、のめり込んでしまうほど引き込まれるものがあります。
さて、今回の講話のなかでも特に印象に残ったことですが
「知識や資格は道具でしかない、それを使うのは人間である」
どんなに立派な資格や立派な学校を卒業しても、それを使う事が出来ない人間や、周りから全く信頼されない人間にはどんな知識や学歴があっても誰もついてこないとのこと。全く的を射ているお言葉だと思います。
私は決して知識や資格が豊富ではありませんが、それでも何となく自分の中で、持っている資格や知識を前面に出して相手を説得しようとしている事が多い場面を思い浮かべてしまい思わず苦笑してしまいました。自分自身を深く反省させられる重たい言葉でした。
『なんあり難有』という言葉から「ありがた有難い」へ
社会福祉法人北海道家庭学校(少年更正施設)の礼拝堂に掲げてある二文字だそうです。
人生には様々な難がある。困難、難儀、難題などなど・・出来れば避けて通りたいものです。しかしこの難有を逆さまから読むと有難い「人生で出会う困難、難儀は有難いことである」
どんなに辛くとも、強い志と目標を持ってそれを克服していけば、いつかは有難いという事になってくる。
不景気と叫ばれる昨今、多くの企業が困難に直面しているのが現状ではないかと思います。しかしそんな時こそ、この言葉がいきてくるのではないのでしょうか。私も現状を把握し、いつしか有難いという言葉が発せられるように頑張りたいと思っています。
上甲氏のお話を聞いていると何となくやる気が出てくる、物事をポジティブに感じることが出来る。そんな感想を持つ方が沢山いらっしゃると思います。実際不思議とそんな気持ちにさせられてきます。
故松下幸之助氏が上甲氏を松下政経塾の副塾長に任命した理由も何となくわかるような気がしますが、以前上甲氏のお話を聞いたときに仰有っていた事は、本人は全く政治経済について素人だったのでお断りしようと思い出かけたところ、「新しい時代を開く新しい政治家を育てるなら、何も知らない素人の方がいい」ということで、当初は自ら進んで請け負うといった気持ちではなかったそうですが、松下幸之助氏に説得させられ心機一転スタートしたそうです。
それからは沢山の難題を解決しながら現在の松下政経塾の基本みたいなものを作り上げたそうです。大変苦労されたそうですが、これも「難有」から「有難い」に換えていった例ではないでしょうか。
聚正義塾において必ず第1回目の講演を上甲氏にお願いしているということは、本当に塾生のためを考えた納得のいく気配りであるように感じます。また今回塾生になられた方々も大いに意欲をかき立てられたことと思います。
これから、上甲晃氏の教えを基に自分の人生をポジティブにそして有難いと思えるものにしていきたいと思います。