2009/12/24(木)【2009年12月講座】石毛宏典氏『私の挑戦』を受講して

〔記録者〕3班 花の店ボニータ 平塚 和江氏
【日 時】平成21年12月17日(木)18:00~
【場 所】上尾市商工会議所 大会議室
【講 師】(株)Be Your Corporation 代表取締役 石毛宏典氏
【テーマ】『私の挑戦』

2009年12月講座の模様-1

今回登場してくださいましたのは、元プロ野球選手の石毛宏典先生でした。

テーマは「私の挑戦」。
先生のご経歴の中には、ドラフト1位指名・新人王・シーズンMVP・日本シリーズMVP・何度にもわたる優勝経験・米国へのコーチ留学・・・と華やかなものが溢れており、その講演を小さな会場で直接伺えると言う、プロ野球ファンならずとも是非出席したい、貴重な講演でした。

先生が活躍されたのは、西武ライオンズの黄金期。
“ミスターレオ”と呼ばれ、チームのまとめ役で、いつも笑顔が印象的でした。
当時の対戦相手には原・篠塚・中畑など。
野球にとりたてて興味のない女性でもこれくらいは知っています。

2009年12月講座の模様-2

さて、プロ野球後の先生は、四国・九州アイランドリーグという独立リーグを立ち上げられ、独立リーグの種を蒔かれました。行き場を失った、野球を目指す子供たちのために、プロ野球OBのセカンドオピニオンとして・・・。

先生はおっしゃいました。
「サッカーのJリーグに出来て何故野球に出来ないのか」と。

各都道府県に一つずつチームがあれば、それは“地元の人間が出ているんだ”と言う事で、NPB(日本野球機構)やWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)とは違った感動を地域の人々に呼び起こす事が出来る。

そりゃあそうです。
「誰々さん家の何々君が出るんだってさ」と言えば、ご近所誘い合わせてお弁当持って出掛けます。町内会で行くかも知れません。
当然地域の活性化も図れるわけです。〈脱線しました〉

2009年12月講座の模様-3

現在、シニア・チームアドバイザーをしておられる「愛媛マンダリンパイレーツ」では、スクールガード・祭りの参加など年間180回の地域貢献活動を行なっておられるそうです。

「野球以外の一般常識を身につけることにより、それが野球勘に成ってゆく。野球だけをやっていてもだめなのです」とのこと。
ただ、チームの運営はただではできない、年間1億5千万もの費用が掛かるそうです。

“チームを運営するためには独立リーグ機構が必要だ”と石毛先生はおっしゃいました。
青少年の健全育成とともにリーグ自らが収益事業を考えなくてはいけない時期に来ているのだ、と。
ちなみに独立リーグがプロ野球ドラフトに送り出した人数は1年目の2人から、2年目以降・3人、6人、9人、6人・・・と着実に増加しているのですね。

また、食育についても語られていました。
ジャンクフードでは体力が持たない途中で疲れてしまう。
これは我が意を得たりやはり食は生活の基本ですね。

また、「全ての体験が引き出しの中の財産となる。」とも言われました。
この言葉は以前の講座の中で、上甲先生もおっしゃられていました。
「人生に無駄な経験など一つもない」と。

こうして、挑戦を続けてこられた石毛先生ですがその基本は“愛”。
野球に対する愛であると語ってくださいました。

「人生の理想や志を何処に持つかで人格が出来る」、「志があれば軸はぶれないし心はぶれない」、「新しい事に取り組む時、やりたければやる」。
ご自身も万全な状態で出発したわけではないとも言われました。
メンツ・うぬぼれが邪魔をする、知らなければ教えを請うのだと。
そして成長する姿が大切なのだと。

信用とは努力であり、生きる姿です。
いくつになっても夢は持てる。夢のある大人たちが夢のある子供を育てるのだと。

今自分が地域にできる事は何か・・・。
志を持つ人が周囲の人々に火をつけその輪が広がってゆくのだと、石毛先生の挑戦はまだまだ大きな夢とともに続きそうですね。
この講座を受講させていただいて、心の中に、「よし! 明日も頑張るぞ」という熱い思いが満ちてくるのを感じました。
熱い心温かな人柄に触れることができましたことを感謝しつつ、12月のご報告と致します。つたない文章で失礼致しました。

2009年12月講座の模様-4
OK キャンセル 確認 その他